APPENDIX



ENDING THEME

FLY ME TO THE MOON

Fly me to the moon
And let me play among the stars
Let me see what Spring is like
On Jupiter and Mars
In other words, hold my hand
In other words, daring, kiss me

Fill my heart with song
And let me sing forevermore
You are all I long for
All I worship and adore
In other words, please be true
In other words, I love you





相田ケンスケの個人資料より抜粋

碇は何も言わないけど、あのとき目標の加粒子砲から、
零号機が身を挺して初号機を守ったんだと思う。
いや、そう確信する。
その理由として一つ。綾波だ。
綾波は自分の存在を希薄に感じているように見えるからだ。
ペシミズムとも違う何かを彼女は既に持っていると思う。
同じ14歳とは思えないほどに。





THE END OF EVANGELION

だからみんな、
死んでしまえばいいのに・・・
失望の海
脆弱な心
偽りの微笑み
病的な被写体
自我の崩壊
残酷な他人
代理の異性
刹那な癒し
蔓延する虚脱
無への願望
閉塞した自分
分離への不安
一方的な勘違い
他人の恐怖
危険な思考
他者との拒絶
同調への嫌悪
傲慢な把握
弱者への憐れみ
不愉快な写真
過去の傷跡
曖昧な境界
常識の逸脱
孤独なヒトビト
価値への疑問
情欲との融合
胎内への回帰
空しい時間
破滅への憧憬
要らないワタシ
虚構の始まり
現実の続き
それは、夢の終わり
では、あなたは何故、ココにいるの?
・・・ココにいても、いいの?





ONE MORE FINAL

最終話:地上より永遠に
EPISODE:FINAL
VANISHING


綾波レイの部屋。ベットに寝ているレイ、目を覚まし窓の外を見る。最後の使徒カヲルを殺した傷心のシンジがレイの心をよぎる。

「碇君」
ゲンドウの眼鏡を握り潰し、突然部屋から飛び出すレイ。部屋の中には割れたゲンドウの眼鏡が残されていた。

ネルフ本部、司令部第2発令所。
碇君の傷ついた心を癒やすことができるのは私しかいないもの、そんな思いに駆られて司令部のモニターでシンジの居所を捜すレイ。
モニターに映し出される中央病院第一脳神経科303病室の中、シンジがベッドに横たわるアスカにすがりつき助けを求めている。
「ミサトさんも綾波も怖いんだ、助けてよ、助けてよアスカ」
シンジがアスカを揺すると、アスカの着ていた服のボタンが外れ胸が露出する。病室に鍵をかけオナニーを始めるシンジ。
それを見ていたレイの心の中で何かが変わったのだった。
青葉の後ろに立つレイ。

「青葉君」
「分かってます。ここを自爆させるんですね。サードインパクトが起こされたほうがましですからね」青葉
「済まないわね」
「いいですよ、レイちゃんと一緒なら」青葉
「ありがとう」

人類補完委員会。委員の面々が集う。
フランス代表:「消滅!?、ネルフ本部が消滅したというのか?、確かなのか?」
アメリカ代表:「我が国の静止衛星によってネルフ本部が第3新東京ごと消滅したのが確認されている」
ロシア代表:「MAGIはなんと言っているのだ?」
アメリカ代表:「MAGIは32769通りの原因を提示している。ネルフ本部の半径89キロ以内はディラックの海と呼ばれる虚数空間に飲み込まれたものと思われる。ネルフ本部の地下に眠るアダム、そしてリリスさえも消滅した」
ロシア代表:「碇ゲンドウ、あの男に全てを任せたのがそもそもの間違いだったのだ。これで我々の望みは永遠に失われてしまったのか」
キール議長:「虚数空間における宇宙の始まりは・・・・・・・・・ぶつぶつぶつ・・・・・・・・・我々は過去を覚えているのに、なぜ未来を思い出せないのだろうか?」
イギリス代表:「・・・・・、何を言っているのだ!?、キール議長」
その時キールがつけていたバイザーが机の上に落ちた。
イギリス代表:「あっ、あんた!、ホーキング博士!!」
キール議長:「始まりと終わりは同じところにある。よい。全てはこれでよい」

その後、各国政府の調査にとって人類補完委員会の正体が明らかにされた。委員会のメンバーと生き残ったネルフのスタッフ達は人類に対する反逆の罪によって逮捕され、裁かれ、処刑された。しかしそこにキール議長の姿はなかった。彼はひとり逮捕を免れ、ディラックの海の中へと帰っていったものとされている。

ディラックの海、その上に立つ制服姿の綾波レイ。
一瞬の後、その姿は消えた。




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